性別を思いっきり“女性“と書くことは、あえての所業です。
「誰のおかげで飯が食えると思ってんだ〜!」というのは、何かしらのドラマや漫画で出くわしてきたセリフ。
私自身も母親から「お父さんが働いているおかげでご飯が食べられるのよ」と、口酸っぱく言われてきました(今、こういうのは虐待らしいですよ)
実は今、読み進めている本があります。
それも「アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?(河出書房新社)」というタイトルの本です。
おそらく、昨今のフェミニズムに触れている人であれば、このタイトルを見ただけでもちょっとグッとくるものがあると思います。
私もフェミニズムに特段詳しいわけではありませんが、このタイトルに「そうよね!そういうことよ!」と、熱くなってしまいました。
アダム・スミスといえば、中学生の社会科?あたりで学ぶ人物だと思います。「神の見えざる手」といった経済学者ですね。
資本主義はとても優れた経済システムと思われてきましたが、んでもちょっと待てよ。
家庭で働く女がいなければ、洗濯も掃除も食事さえもままならないじゃん?
なのに国の経済統計からは無視され、重要視されず、何も生産しないと片付けられているのが女の家事労働。
おかしくない!?
そんなことがフェミニズムの本の中ではしばしば語られてきましたが、
この本は女性と経済を真正面から捉えて解説してくれています。
確かに酪農家が肉を育て、食肉業者が解体し、配送業者が小売販売店に肉を運び、そこで消費者が肉のパックを手に取ることでステーキが食べられるわけですが、最終的に「ステーキを焼く」ところだけが経済学から無視されていますよね。
もし、こんな状況に違和感を感じているなら、手にとって読んでみませんか?
フェミニズムと聞くと敬遠する方もいるかもしれませんが、これは「女性と経済」の話。
全ての人に関係のある話です(男性にこそ関係ありますよ!)
誰のおかげで生きていられるかって、そんなのはみんなお陰様、かもしれません。
でも実際は、そうではない世界で生かされている人もたくさんいる。
コロナ禍の今、ちょっと立ち止まってこの資本主義社会を見直したい、どんな経済社会を目指せばいいのか分からない、
そんな方にも必ずやヒントになるはずです。
さあさ、「新しい経済」とやらを掲げていた岸田さん、自民党公明維新の議員の皆さん。
あなたたちにこそ、読んでほしいと思うんですけどねえ。
こちらにリンク貼っておきますよ!
ではまた、読み進めてみて気づきがあれば追記をするかもしれません!
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